こんにちは、浅本です。
今回はトヨタの新型bZ4Xに試乗してまいりましたので試乗レポートをお伝えしていきます。
新型bZ4XはトヨタのドライバーUXが好きだという方にはオススメできる完成度の高い車になっています。
エクステリア





CHAdeMOとJ1772の充電ポートは前方の左右に配置されています。CHAdeMOが左側で、J1772が右側です。
内側のキャップがないのは使い勝手が良くありがたい仕様です。
カバーはパッキンまであって、作りがしっかりしています。

ホイールも高級感があります。
エクステリアはタイヤ上部の黒色の塗装で好みが分かれそうですが、
先代の未塗装樹脂よりはデザイン性も上がったのではないでしょうか。
インテリア

運転席です。申し訳ないですが、約550万円の車としてはチープな印象です。
BEVでは各社先進性を感じられるインテリアの車が多い中であまりそういった印象は感じられません。
全くテンションが上りませんでした。
ただ、必要なものはしっかり揃っていますし、いつものトヨタという感じもあり、
トヨタのドライバーUXに慣れている方であれば何も違和感無く乗ることができます。

ヘッドアップディスプレイはなく、速度などはこちらのモニターで確認します。

ボタン類です。

Qiのワイヤレス充電器が運転席、助手席それぞれに設置されており便利です。
シフトについてはあまりにも特殊ですが、これであればトヨタのHEVに搭載されているシフトノブで良いのではないかと思います。
ドライブが右ひねりでリバースが左ひねりという考えはどういったロジックのもとで設計されているのか察することができませんでした。

座席はこのような形で、スポーティーな形状に感じます。
カラーリングとしてホワイトも選択肢として欲しいですね。

後席です。
エアコンやUSB PD充電ポートもあるので、一般的な装備はしっかりとあります。


ガラスルーフもしっかり搭載しており、開放感がありました。
これは個人的な意見ですが、やはりガラスルーフを一度経験するとガラスルーフが無い車を選ぶことはないですね。
開放感が大きく異なり、閉塞感がないことが魅力的です。
走行

今回試乗させていただいたコースは、低速走行が必要な狭めの道から幹線道路、坂道と様々な条件を体験できるコースです。
走り出しから、やはりパワートレインはEVが快適であると再認識しました。ICEやHEVとは全然違います。
あの重い走り出しの印象がないことから、トヨタでもBEVはとても良い選択肢です。
パワートレイン以外はいつものトヨタ車と基本的に同じです。
ですから、今までトヨタのICEやHEVを乗っていた方もスムーズに乗り換えができるでしょう。
他社のEV同様にしっかりとシームレスかつギャップのないレスポンスをアクセル操作で感じられる車です。
回生ブレーキは完全停止はしないのと、そこまで強くありません。HEVと同じ感覚で運転する必要があります。
つまり、ワンペダル走行は不可です。
デフォルトはワンペダル走行ができなくても良いので、選択肢としてドライブモードから選べるようにしてほしいところです。
インフォテイメントシステムについてはアルファードの安価版という印象ですが、必要十分ではあります。
ただ、アルファードも同様なのですが、あまりにもUIのデザインが微妙で、かなり時代遅れな印象。
いくら車が良くてもインフォテイメントシステムが微妙だと購入しない層も今後増えていくと思いますので、
ぜひこの部分においてもより良いものづくりを期待したいです。
テスラ、ヒョンデ、MINIあたりのデザインを参考にしてもらいつつ、
UIUXが得意なデザイン事務所とコラボレーションしてもよいのではないかと思います。
ちなみにナビが案内してくれるルートなどはトヨタのナビは結構良いルーティングをしてくれます。
案内も分かりやすいので、ヒョンデ IONIQ 5だとCarPlayなどで他社のナビを使うことが多いですが、アルファードの時には純正ナビを使うことが多いです。
動作のモッサリ感とデザイン性が良くなれば、トヨタのインフォテイメントシステムはかなり化けると思います。
細かな気遣いをする設計ですので、本当に惜しいです。

このトヨタのアラウンドビューモニターはかなり好みです。
ほぼ実際とのギャップがないので、これを見れば完全に車の位置を把握することができます。
東京23区内の戸建てだと後ろギリギリまで下がらないと前が出てしまうケースもあると思いますが、
このアラウンドビューモニターで、はみ出ていないことを確認すると基本的にはみ出ることがありません。
ヒョンデ IONIQ 5 2022年モデルだと若干の誤差があるので、
細かい調整はせず、キーリモコンで車を操作するようにしています。そういったことをする必要がないのは魅力的ですね。
ただし、逆にbZ4Xはキーリモコンで車を前進させたり後退させることはできないので、
狭い駐車場で先に降りてキーリモコンで後退させる、乗る時はキーリモコンで前進させてから乗車する、といった形をとれないのはなかなか不便です。(筆者は東京でかなりこの機能を利用しています)
新型bZ4Xの良かったこと / 微妙だったこと
良かったこと
- トヨタのドライバーUXはそのままに、パワートレインがEVになったという印象で既存トヨタユーザーの乗り換えが楽々。
- 充電のレポートなどを拝見する限り、受電性能や熱ダレ対策等もかなり良くなっており、航続距離含め何不自由無く運用できそう。150kW機でもフルパワーで受電できるようなので、長距離運転も余裕。
- トヨタの純正ナビを使えるので、輸入EVと比較してナビ周りはやはり強い。
- 走行性能も文句無し。人馬一体となれるシームレスかつギャップのないレスポンスをアクセル操作で感じられる。
- 相変わらず精度の高いアラウンドビューモニター。ギャップがないからこそ、安心して運転可能。
微妙だったこと
- テスラのModel YやヒョンデのIONIQ 5、日産の新型リーフ、BYDのSEALION 7と変わらない金額なのにbZ4Xの方が完全に安い車に感じてしまう。全体的に補助金後価格に合わせられた印象の装備やデザインに感じる。補助金適用前価格に合わせて装備やデザインをしてほしい。
- 価格と釣り合わないインテリアデザイン。もう少しモダンで高級感のあるデザインであってほしかった。インテリアのカラーバリエーションがないのも残念。
- ヘッドアップディスプレイは欲しい。ドライバーモニターは大きなものにして欲しい。この小さなモニターはやはり定価で300万円〜400万円台の車や商用車などの印象があります。
- ワンペダルドライブ不可。フランク無し。
さいごに
今回はトヨタの新型bZ4Xに試乗してまいりました。
40系アルファードを購入して感じていたトヨタのいい部分はそのままに、
不満が大きかったパワートレインがEVになったことにより、非常に良い仕上がりでした。
個人的には日本車は安全面で不安に思うことが多いですが、Euro NCAPを見て、
この車は安全性も全く問題ないと感じました。
このbZ4Xの懸念としては大きく2つあります。
- インテリアデザインや装備が他社BEVと比較して、価格と見合わないと感じること
- ヒョンデやテスラから乗り換える場合にはワンペダルドライブが出来ないということ
広汽トヨタが中国マーケット向けに販売しているbZシリーズのインテリアデザインや装備は非常に素晴らしいと感じるので、
ぜひグローバルモデルでも同様の装備を期待したいところです。
またワンペダルドライブに関してはデフォルトである必要はないと思いますが、
回生力のコントロール時にワンペダルドライブも選択できると良いのではないかと考えます。
ワンペダルドライブオンリーというよりは選択肢が欲しいというユーザーが多いはずですので、
今後に向けてぜひご検討いただきたいと感じました。

