ヒョンデ 新型NEXO 試乗レポート ~ 非常に完成度の高い自動車だが水素自動車は売れるか? ~

こんにちは、浅本です。

H2&FC EXPO 国際 水素・燃料電池展にて出展中のヒョンデブースを訪問しました。
今回ヒョンデはダイヤモンドスポンサーとして参加されている模様。

まずはブースからチェック

ブースはいつもの感じでクリーンな印象を受けるブースです。

今回は水素自動充填ロボも展示されていました。

今回の目玉はなんといっても新型NEXOに試乗ができるということ。
ジャパンモビリティショーでそのデザイン性の高さに感動したことから、いち早く試乗したいという思いで訪問しました。

試乗へ

今回の試乗車はこちら
Hyundai The all-new NEXOの最上位モデル「Lounge+」

サイドミラーはデジタルミラーとなっております。

内装や装備を見てもヒョンデのフラッグシップモデルといって問題ないでしょう。
スピーカーもIONIQ 5等と異なって、BoseではなくBang & Olufsen。14スピーカー、外部アンプ、e-ASD付です。
加えてノイズキャンセリング機能を備えており、非常に高い静粛性が特徴です。

ARに対応したナビをしっかり搭載しており、加えて水素自動車に最適化されています。

では、さっそく試乗に出発です。
今回からNEXOもi-Pedalに対応し、ワンペダルドライブが可能となりました!
さらに、i-Pedalの中でもレベル1〜3で選ぶことができ、回生力をコントロールすることが可能です。
これは嬉しいポイント。

走り出してすぐの様子ですが、あまりにも気持ちの良いフィーリングに感動しています。

走り出してすぐに口にした言葉は「これはとんでもなく良い車ですね」でした。

次元の違う静粛性、そして滑らかな走り。
アクセルを踏んだときの人馬一体となれるシームレスかつギャップのないレスポンス
ギクシャクしない、滑らかな「i-Pedal」による減速。
言ってしまえば、IONIQ 5をより高級車にしたような走り心地です。

初のARナビも非常に分かりやすいです。
もちろん通常の2Dナビも利用可能ですので、場面に応じて使い分けをしたいところ。

初めてのデジタルサイドミラーも非常に快適でした。
非常にくっきりとしており、当たり前ですが、時間差などは感じません。
ヒョンデのインフォテイメントシステム周りの安定性は非常に優れていると感じており、
そういったメーカーだからこそ、デジタル化されても不安になりません。

ステアリングも相変わらず使いやすい印象です。
パワーステアリングが非常に軽く操作可能であらゆる人が快適にドライブすることができそう。

思った通りに運転できる。

この当たり前に大切なことを実現していると感じました。非常に良いチューニングです。

最後の駐車ではデジタルサイドミラーだとなかなか安全確認が難しかったです。
これは慣れの問題だと思いますが、一度デジタルサイドミラーに慣れると戻りにくいポイントのように感じました。

とはいっても、安全装備がたくさん入っており、安心して駐車することができました。

新型NEXOの良かったこと / 微妙だったこと

良かったこと

  • IONIQ5 / KONA / INSTER 同様に「i-Pedal」を搭載し、ワンペダルドライブが可能
  • さらにNEXOのi-Pedalは3段階のレベル調整で全て完全停止できるのに回生力をコントロール可能
  • IONIQ5同様に人馬一体となれるシームレスかつギャップのないレスポンスをアクセル操作で感じられる
  • IONIQ5と比にならない静粛性の高さ、かつ路面のフィードバックが非常に優しい(サスペンションが優れている?)
  • エクステリア・インテリアともに非常に美しくカッコいいデザイン
  • 最上位モデル「Lounge+」でも補助金適用前で835万円(税込)という金額(補助金適用後実質700万円台だとすると非常にコスパが良いと感じました)
  • 車幅も1,865mmで、ホイールベースは2,790mmと意外とコンパクトで小回りが効く印象。BEVと違いバッテリーをたくさん積む必要がないので、使いやすいサイズ感に出来るのかもしれません。

微妙だったこと

  • やはり水素自動車であるということ。水素は平日しか充填できない場所が多い、営業時間がとても短い、そもそも全然ステーションがない。という大きな問題を抱えています。
  • 加えて電気よりも水素は高価。ガソリンとあまり変わらないので、燃料代が高くつく。

さいごに

今回はNEXOに試乗してまいりました。

乗っている間は全くBEVと変わらないので、非常に快適でした。
なんなら、今まで乗ったヒョンデ車両の中で最も完成度が高いのではと思えるレベルです。
これは本当に素晴らしいと思います。

NEXOはパワートレインを抜きにして、単純に車として見た場合にもかなり完成度が高いものになっていると思います。

Euro NCAPを見ていただければ分かりますが、安全面だっていう事がありません

そのうえで課題になるのは「水素」をどう見るかということ。

個人的にはここまで車の出来が良いのであれば、欲しいと思いました。

というのも、水素自動車は電気自動車と比較して非常に航続距離が長いからです。

公称値は参考値1,014kmですが、韓国では1充填で1,400kmを走行された方もいらっしゃいます。

筆者はHyundai IONIQ5を買って、3年間で15,000kmも走行していません。
水素なら15回の充填で良いのかもしれませんが、EVだと遥かに多くの数を充電しています。

もちろん、そのBEVにおける「遥かに多い数」は目的地だったり自宅、経路休憩での充電しかありませんのでマイナスには捉えておりませんが、水素の場合だと滅多に充填しなくても良いならそれほど気にする必要がないのかもしれないと思った次第。

実質700万円台という価格でこれほど完成度が高い車を買えるなら水素自動車であったとしてもNEXOは購入する価値があるのではないでしょうか。

ただ、それでも水素インフラの拡充は大切です。自治体や自動車メーカーでサポートし、水素インフラを増やすことが水素自動車普及のためには必要不可欠といえると思います。ぜひ、ヒョンデとトヨタで手を取り合って日本の水素インフラ網を整備してほしいところです。