【カリフォルニア州ファウンテンバレー、2026年3月4日】
ヒョンデ・モーター・アメリカは、2026年2月の総販売台数が65,677台に達し、前年同月比で6%増加したと発表しました。これは2月としての過去最高記録であり、同社にとって3ヶ月連続の月間最多記録更新となります。
今回の実績は、単なる台数の伸びにとどまらず、消費者のパワートレインに対する好みが「ハイブリッド」へ劇的にシフトしていることを明確に示しています。
1. 電動化車両の驚異的な躍進:ハイブリッドが牽引
電動化車両(EV・HEV・PHEV)の合計販売台数は22,357台を記録し、前年比で56%増という驚異的な伸びを見せました。
- ハイブリッド車(HEV):前年比 79%増 「サンタフェ(Santa Fe HEV)」、「ツーソン(Tucson HEV)」、「エラントラ(Elantra HEV)」、「ソナタ(Sonata HEV)」の主要4モデルすべてが、2月としての過去最高記録を塗り替えました。
- 電気自動車(EV):前年比 6%増 特に「IONIQ 5」が33%増(3,329台)と好調を維持。新しく投入された3列シートSUV「IONIQ 9」も2月単体で505台を販売し、累計1,000台を突破するなど、順調な立ち上がりを見せています。
2. 主要モデルの動向:SUVが販売の7割以上を占める
ヒョンデの販売戦略の核であるSUVラインナップが、全体の販売台数の約77%を占めました。
- Palisade(パリセード):前年比 28%増 旗舰SUVであるパリセードは、2月として過去最高の売れ行きを記録。後述する「北米カー・オブ・ザ・イヤー(NACTOY)」の受賞が、追い風となっています。
- Tucson & Santa Fe: ブランドの屋台骨である両モデルも好調を維持。特に、新しくなった2026年モデルのデザインと、燃費性能に優れたハイブリッド仕様がファミリー層から圧倒的な支持を得ています。
3. 世界を席巻する製品評価とアワード
2026年に入り、ヒョンデは北米の主要な自動車賞を総なめにしています。
- 2026 北米カー・オブ・ザ・イヤー(NACTOY): 「パリセード」がユーティリティ・ビークル・オブ・ザ・イヤーを受賞。
- Edmunds「Best of the Best」: 「パリセード ハイブリッド」が、Edmundsが選ぶ2026年の年間最高賞を受賞。
- PARENTS誌「ベスト・ファミリーカー」: IONIQ 5、IONIQ 9、パリセード(ガソリン/HEV)の4モデルが、安全性と実用性で最高評価を獲得。
- モータースポーツでの勝利: デイトナで開催された「IMSA ミシュラン・パイロット・チャレンジ」の開幕戦において、Elantra N TCRが優勝し、ブランドのパフォーマンス能力を証明しました。
4. CEOコメント:ブランドへの信頼が記録を生む
ヒョンデ・モーター・アメリカのランディ・パーカーCEOは、この結果について次のように述べています。 「3ヶ月連続の記録更新は、我々の製品ラインナップの強さと、お客様がヒョンデブランドに寄せる信頼の表れです。特に、ハイブリッド需要の爆発的な伸び(79%増)は、テクノロジー、デザイン、そして価値という我々の戦略が、現代の購買層に強く響いていることを証明しています。」
引用(翻訳元):Hyundai Media Center
編集部まとめ:米国市場の「今」を読み解く
今回のプレスリリースから見えるのは、「EVへの期待」と「ハイブリッドの実利」の二兎を追うヒョンデの強さです。 多くのメーカーがEV戦略の調整を迫られる中、ヒョンデは「IONIQ 5」への積極的なインセンティブ(最大10,000ドルの割引など)による販売維持と、絶好調のハイブリッドモデルによる利益確保という、極めてバランスの良いポートフォリオを構築しています。
特に日本市場との関わりで言えば、「IONIQ 9」が米国で着実に地歩を固めている点は注目です。3列シートEVという新しいカテゴリーが、世界最大のSUV市場である米国で受け入れられた事実は、将来的なグローバル展開や、日本におけるプレミアムEV市場の可能性を示唆しています。

